のぼる小寺さん

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 苦しい原稿が終わりまして、古厩智之監督の新作『のぼる小寺さん』観に行ってきました。

 人工甘味料や光沢剤を使わずに、しかしただ素材の素朴な味というわけでもなく、作り手の丁寧な仕事によってちゃんと甘味も光沢も苦味もあり、さわやかに仕上げられた青春の一品、みたいな映画でした。

 すごく面白かったです。文化祭のシーン、みんな可愛くてよかった。あそこはスタントじゃなく本人が登ったのかなー。

 専用シューズ以外で登らないでのシーンは本気でムカついてしまった。しばらくあいつらをボコボコにするのに集中するあまり、次の場面になっているのに気づくのが遅れて、おっといかんいかんとなりました。脳内で。

 なのでその後の文化祭のシーンで「ムカつかないの?!」と聞かれた小寺さんが答えた言葉に、うっ・・となりました。すごいな小寺さん。

 工藤遥さんよかったです。

 

 緊急事態宣言解除後、はじめて映画館に行きました。新宿渋谷は避けて大泉学園シネコンで観ましたが、観客は二人連れと私の三人でした。密を避けられたのはいいけど、少し寂しい気も。

 このご時世しょうがない部分もありますが、このまま公開が終わっていくのはもったいない。新宿とかならもっと人入ってたのかな。

 いい映画が観れて、その日は夜まで気分がよかったです。