復讐するは我にあり

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 アメリカの映画ソフト会社クライテリオンのDVD・BDは画質がすごくいいとは以前からよく目にしていて、一度見てみたいと思ってました。

 で、ポチってみました、ブルーレイ。『復讐するは我にあり』(監督: 今村昌平/1979年 松竹)。英題は『Vengeance is Mine』。2014年発売。

 確かに画質ちょーいい! すごいくっきりしてます!

 私が持っている『復讐するは~』のDVDは多分15、6年前に買った今村昌平DVDコレクションてシリーズのやつですが、比べてみるとくっきり度合い、色の深みがかなり違います。クライテリオン版ブルーレイの方が格段にいいです。現行の松竹版ブルーレイは観てないのでそれとの比較はできませんが、どうなんでしょうね。

 と、ここで今Wikipedia見てみたら「松竹から米国版HDマスターを元にしたブルーレイがリリースされている」との記載が! えっ、じゃあクライテリオン版と中身同じなの??! なんだ‥‥ Wiki情報なので本当かどうかわかりませんが‥‥ 

 ジャケデザインはクライテリオンの方がかっこいいな。クライテリオンのデザインはどれもめちゃめちゃかっこいい。

 

 中身は何度も観た映画です。高1の時、ポスターに誘われて観に行ったなあ。よ、41年前か! もしかしたら高校時代長岡で最初に観た映画がこれだったかもしれない。

 衝撃でした。最初の殺人の後、手についた血を自分の小便で洗い、その手で柿をもいで食べてしかし渋柿で吐き出しながら「こりゃ土産にならんたい」とか言う姿を愕然として見ていました。なんかとんでもないものを見てしまったぞ‥‥と思ったなあ。

 思えば今はもうない長岡のあの映画館の暗闇で育ったなあ、俺。特に一階の広いスクリーンのメジャーな大作じゃなく(そっちも観ましたが)、地味で暗い系をかけてた二階の奥の狭い方のスクリーンで育ったなあ完全に。

 幕間の時間、場内にいっつも、もー本当にいっっっっつもYMOソリッド・ステイト・サヴァイヴァーがかかってました、LP丸々。係の人、好きだったんだろうなあ。こっちも二本立てを2回続けて観たりでずーっといるもんだから、ずーっと聞くことになってたなあ。だからライディーン聞くと今でもあの場内の景色思い出します。おばちゃんが首から箱下げてアイスモナカ売ってたなあ。

  話は脱線しますが、後にその映画館がなくなったということを知り、なんかショックで、そこから「すこしときどき」というポルノ映画館が閉館する話の読切を描きました。

 

 ちなみにこれアメリカ製BDですが、うちのSONYの安い再生専用ブルーレイプレーヤーで問題なく再生できました。英語字幕が付きますがON・OFFで消せます。てか字幕付きで観てみるのも面白いです。

 値段がそこそこならまた何か買いたいな。

 

 【追記】

 これ見ると、「米国で丁寧に作られた海外版HDマスターを元にしたブルーレイのためのHDデジタルリマスター(2014)を使用」とあるので、やっぱり松竹版BDはクライテリオン版BDと同じ品質なのかな。

 それよりこっちの記事見ると、ヴェネチア国際映画祭で『復讐するは我にあり』4Kデジタルリマスター2020年版が上映されてるじゃないですか。

 4Kリマスター版、そのうち出るのか??!

 

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