ジャン・ジャック・ベネックス

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 ジャン・ジャック・ベネックスもか‥‥

 『ディーバ』公開時に、新聞の紹介記事を読んだ学生時代の先輩が、これ面白そうだと言うんで一緒に観に行ったのが最初でした。『ディーバ』面白かった。

 ベネックス、ベッソン、カラックスの三人が出てきて「恐るべき子供たち」とか「ネオ・ヌーヴェルヴァーグの三羽がらす」とか言われた時代が青春ど真ん中ドンピシャでその洗礼を浴びてきた世代なので、なんか青春の喪失みたいな悲しさが強くて辛い。

 『ベティ・ブルー』はちょっと受け入れ難い部分もあるっちゃあるんだけど、二人がピアノを弾くシーンがとにかく好き過ぎて、そこだけで永遠がある映画です。

 1992年の『北京的夏』連載時、第1話になんとなくベティ・ブルーのポスターを描いたら、当時丁度ノーカット完全版の『ベティ・ブルー  インテグラル』が公開されるタイミングで、編集さんがチケットをくれて試写会で見ることができました。イマジカの真新しい大きい試写室は「禁煙」だの「非常口」だのの電光掲示が全部消えて完全に真っ暗にして上映されるので、それにものすごく感動しました。後にそういう映画館も出てきましたが、その時初めて体験して、おおすげえ!ってなりました。あれは本当に感動したなあ。映画の中身とは関係ないけどベティ・ブルーとセットになってる思い出です。

 なんとなーく描いたポスターでしたが、漫画の終盤で登場人物の張(チャン)が繰り返し見る夢のシーンで緑(リュイ)が言う「一番この男を愛している私だけがこの人を殺すことができるのよ」のセリフにベティ・ブルーからの響きがなくもない‥‥ とちょっとだけ思ったりもしたような記憶があります。

 うちにあるベネックスのDVDはしかし何故かディーバでもベティ・ブルーでもなく、『青い夢の女』。いつ買ったかも思い出せない。

 

 『ディーバ』また観たいな。