京マチ子映画祭

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 京マチ子映画祭角川シネマ有楽町では本日終了しましたが、とりあえず私も購入した5枚綴り前売り券分は無事鑑賞できました。

 観たのは、

・「黒蜥蜴」(1962年/監督:井上梅次

・「お傳地獄」(1960年/監督:木村恵吾)

・「雨月物語(4K復元版)」(1953年/監督:溝口健二

・「細雪」(1959年/監督:島耕二)

・「女の一生」(1962年/監督:増村保造

の5本。行けてよかった。

 「浮草(4K復元版)」や「鍵」「羅生門」なんかも観たかったけど、今回は主に未見のものを優先しました。特に公開当時のアグファカラーを再現したという「浮草」はスクリーンで観たかったけども、上映日のタイミングとかでなんとなく同じ4Kでも「雨月物語」の方にしてしまった。

 

 「お傳地獄」は期待して観に行ったんですが、正直もうひとつでした。役者は文句なしなんだけど、なんか‥‥ なんかもうひとつグッと来なかった。残念。

 

 「細雪」は台風・洪水の特撮が出来がすごくよかった。文芸作なのに意外過ぎる(笑)。

 京マチ子山本富士子は流石の充実度。

 私は原作は読んでおらず、1983年の市川崑版しか知りませんでしたが、三女・雪子(山本富士子)のキャラクターが市川版の雪子(吉永小百合)とかなり違ってハキハキしてるのが印象的でした。

 

 「女の一生」、明治から昭和の終戦までの女の一代記で、相当駆け足ではあるんだけど、各時代の話の煮詰め具合がやはり増村監督で強く濃く、見応えありました。

 ずるい男の役が多い小沢栄太郎が案外誠実な男の役で、いつ本性を現すのかと思ったけど、最後まで悪くならなかった。

 

 映画もよかったけど角川シネマ有楽町はスタッフのかたが皆さん感じがよくて親切で、すごく有難かったです。いい映画館だなあ。

 次は8月の市川雷蔵映画祭か!