アンジェイ・ワイダ監督死去

《アンジェイ・ワイダ監督死去、90歳=「抵抗3部作」で世界的評価−ポーランド》

 『カティンの森』完成の頃にNHKのEテレだったかで特集番組やってて、共産主義政権時代は実質的にソ連支配下にあったため、映画製作も脚本段階からソ連当局の厳しい検閲を受けていたとワイダ監督自身が語っていた。

 そのためソ連を批判するような表現は当然一切できず、映画を見たポーランド人にだけわかるようにひっそりと意味を込めた。
 それが『地下水道』の、鉄柵の向こうに見える川の対岸を映す箇所で、あれはそこにいる(蜂起した自分達を助けてくれると期待していたのに何もせず見殺しにした)ソ連軍を無言で見つめているのだ、というようなことを語っていて、そうだったのか‥‥と唸ったっけ。
  
 『地下水道』も『灰とダイヤモンド』も検閲をくぐり抜けた映画だったっていうのがすごい。
 検閲のこととかは日本国内の評論等ではあまり言われてこなかった気がするなあ。
 言われてたのかな、単に私が知らなかっただけで。
 ま、その番組で、そうかー、と知った私であった。


 あの番組もう一回見たいなと思ったらユーチューなんとかにアップされてた‥‥
 

 ワイダ監督、どうぞ安らかに‥‥