練馬区立美術館で開催中のピーター・シス展『ピーター・シスの闇と夢』を見に行って来ました。
チェコ出身の絵本作家ピーター・シスを、正直に言うと私は全く知らなかったんですが、たまたまこの展覧会の広告を目にして↑一番上の黒猫の絵に「おっ?なんだこれ⁉」となり、出かけてみました。
すごいよかった。
すごい絵でした。
気の遠くなるような点描やカケアミの線と深い色彩に打ちのめされました。
冷戦時代のソ連の支配下にあった当時のチェコスロヴァキアで自由を制限されながら、表現の自由を諦めることなく創作し、アメリカに亡命して絵本作家となったというシスの芸術への強い意志が描線や色彩に横溢していて目を奪われます。全然知らなかったくせににわか感丸出しですけど!
映画『アマデウス』のポスターもこの人でした。同じチェコ出身の監督ミロス・フォアマン(チェコ語読みだとミロシュ・フォルマン)の依頼で描いたそうで、改めてよく見ると人物の下のウィーン(かな?)の街並みの緻密な描写がすごい。全然ちゃんと見てなかった~。
絵ってやっぱりすごい。原画の力はものすごいです。
11月14日(日)まで。
練馬区立美術館って初めて行きましたが、公園内にあって、その公園にもカラフルなキリンやら楽しいオブジェがいろいろあって親子連れが沢山遊んでいて、いい所でした。