「秋くらいに楽しみなお知らせが」と、5月くらいにツイートしたまま告知できずにいましたが。。版元から許可いただいたのでいよいよ情報解禁!
— 坂口尚オフィシャル|午后の風|STAFF (@gogokaze) 2021年11月9日
坂口尚ファンの皆さま、『石の花』がカドカワから復刊されることになりました!! しかも既刊A5版よりひと回り大きいサイズの判型。来年1月以降に刊行です♪ pic.twitter.com/VfbWKZOjhX
おおー、坂口尚さんの『石の花』が大きいサイズで復刊! 素晴らしい! めでたい! KADOKAWAさん偉い! ありがとう!
嬉しいなー。
ただ、
復刊は本当に嬉しいんですが、ひとつうっすらと気がかりなことが‥‥
『石の花』は過去5回単行本化されていまして、
2 新潮社 新版・ハードカバー(1988年/全5巻)
3 講談社漫画文庫(1996年/全5巻)
4 講談社 愛蔵版(2002年/全4巻)
5 光文社コミック叢書(2008年/全3巻)
という流れなんですが、今のところ最新の5の光文社版で突如、それまでの1~4にはなかった注釈が本編ページの枠外にいくつか付け加えられたのです。
こんな具合。
↑ 講談社愛蔵版『石の花』2巻70ページ
↑ 光文社版『石の花』上巻458ページ 「アーリア人種」の箇所に注釈が付加されている。「アーリア(サンスクリット語="高貴")=古代インドに侵入した人種の言語が人種にすり換えられ、ゲルマン人種に等化されていった。」
おそらく、読者の理解を深める補助という意図で、善意から加えられたものだとは思うんです。が、しかし。
あくまで一読者の意見ですが、故人である著者(1995年没)が承知していない文言を、たとえコマの枠の外であっても本編ページに勝手に後から付け加えるのはちょっとどうなのかなーと思ったりするわけです。
正直賛成できないなー、と。
小さい文章とはいえ漫画本編ページのルックを著者に無断で改変するのは控えるべきではないかなー。解説等を加えるのであればそれは本編とは別のページに載せるべきではないかなー。と、光文社版を見た時に私は思ったのでした。
そこのところが今度のKADOKAWA版ではどうなるのか私は何もわかりませんが、あの光文社版の注釈はなくして欲しい、元に戻して欲しいと、今回の復刊のニュースを喜びつつ勝手にそう願っている今日この頃です。
すいません、なんか水を差すようなことを書いてしまいまして。実はいちファンとしてずっとモヤモヤしてたことだったのでした。
ま、それはそれとして! 復刊は本当に嬉しいニュースです。A5よりひと回り大きな判型で、原画から再スキャンし直した印刷だと言うし。来年楽しみです。この名作がより多くの人に読まれますように。