1990年の短編『教科書のタイムマシン』の中の、この広瀬正:著『タイムマシンのつくり方』(集英社文庫)の絵は、編集さんを通してちゃんと許可をとって描きました。
その節は許可して下さってありがとうございました。
(肝心の『タイムマシンのつくり方』が見当たらなかった)
和田誠さんが角川映画『麻雀放浪記』を撮ることになる経緯からシナリオ作り、実際の撮影、公開までの日々を綴った『新人監督日記』は、当時買って熟読しました。
一本の映画ができるまでのドキュメンタリーとして面白いのは勿論、一つのショット、一つのシーンをどんなことを考えて、どう作り上げてゆくかが非常に勉強になり、繰り返ししゃぶるように読んだものでした。
新人監督という立場で初めての映画作りの体験を日記形式で具体的に書いてくれているので、素人の自分もまるで一緒に映画を学び創造しているかのように楽しくグイグイ読めます。
漫画家デビュー前の私にとって、いろんなことを吸収した教科書でした。
以降の『メイキング・オブ・怪盗ルビイ』や『怖がる人々を作った人々』等も同様にワクワクしながら読みました。
素晴らしい絵とデザインと文と映画をありがとうございました。