『君のことが好きです。』というタイトルの講談社の電子書籍のフェアが本日からスタートしました。
例えばこれとか。これとか。これとか。電子の各書店でやってます(電子書店一覧はこちら)。
そのラインナップに短編集『すみれの花咲く頃』が入っています(電子版すみれの花咲く頃についての説明はこちら)。
5月11日(金)〜24日(木)のフェア期間中、半額でお買い求めいただけます。
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062836203
もう四半世紀以上昔の漫画ですが、ちょっとネタばらししますと、表題作すみれの花咲く頃第4話の保健室のシーンの元ネタというかヒントになったのは、レオス・カラックス『汚れた血』(1986年)で泣いてるジュリエット・ビノシュをドニ・ラヴァンが手品で笑わせて元気づけようとするシーンです。
あそこのくだりが大好きだったので、ネームで詰まっていた時に、そうだあれをやろう! と思い、保健室で何か使える物ないか‥‥視力検査表かっ、つーことであのシーンを作ったのでした。
ついでに言うと最初は、視力検査は最初の単語ひとつだけでした。そのネームをよし! と思って担当さんに見せたらば「足りない」と言われてしまい、二つめの単語を追加してOKが出たのでした(大体私はいつも足りないのです)。
ま、出来は『汚れた血』とは雲泥の差がありますけれども‥‥ やろうとした心意気だけ汲んでいただければ。
そんな若気の至りを生暖かく見守りつつ、この機会にご購読いただければ幸いです。
半額ですから! お得ですよ!
あのジュリエット・ビノシュは可愛かったなー、しかし。
汚れた血(1986年 / 監督:レオス・カラックス)