先日の『すみれの花咲く頃』に続き、今度は『北京的夏』電子版(全1巻)が半額になります。
「大人の漫画教えます。極み漫画特集」
5月23日(水)〜6月5日(火)
というフェアです。
これとか。これとか。これとかこれとかこれとか。これも電子の各ストアでやっています。
お得なこの機会に是非お読み下さい。
http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000028639
ファンキー末吉さんによる原作小説『天安門にロックが響く』と合わせて読めばより一層楽しめます。それぞれ面白さ倍増です! 是非とも合わせてどうぞ!
原作についての末吉さんブログ↓
http://www.funkyblog.jp/2018/01/post_1213.html
ちなみに『すみれの花咲く頃』の半額フェアは明日24日(木)までとなります。よろしければこちらも是非。
以下、『北京的夏』についてちょっとネタばれエピソードです。未読の方はご注意下さい。
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講談社BOX版のあとがきで末吉さんが触れていますが、北京的夏のクライマックスでSO-LONGの演奏が公安に音を切られるエピソードは爆風スランプの実話です。
1992年8月の北京工人体育館。
漫画と同じように沢山の出演者がいて、それぞれ数曲歌っては次の人という感じで滞りなく進んでいって、爆風の出番になりました。
一、二曲演ったあとだと記憶してますが、「Runner」が始まった途端に突然音が全部消えたのです。
私は担当編集さんと一緒に客席の二階席だったか三階席だったかで見ていました。連載が始まる前に取材で北京に来ていたのです。瞬間、あっと思いました。
我々の場所からはわからなかったんですが、公安がPA卓になだれ込んで力づくで音を全部切ったのでした。けしからん精神汚染音楽、ロックだという理由で。
見えませんでしたが、何が起こったのかはすぐにわかりました。
爆風は音が出ないまま、聞こえない「Runner」を演奏し続けていました。
客席で茫然とそれを見ながら私は、原作にはないこの光景を、これから始めるこの漫画のラストに描こうと決めたのでした。