IN MY LIFE

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 1979年のの活動休止の後に発表された大久保一久さんのファースト・ソロ・アルバム『IN MY LIFE』が初CD化されました。昨年末に出ました。

 追悼‥ということになってしまうのがとても残念ですが、やっとCD化されたのは嬉しい。

 当時(1979年夏)どこかの野外フェスを、NHKだったと思うけどテレビで放送してて、そこで久保やんが『暁に帰る』歌ってるの見たなあ。確か海援隊も出てて『JODAN JODAN』歌ってたと思う。


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石の花

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 KADOKAWA青騎士コミックスから新装復刊された坂口尚著『石の花』1巻、買いました。

 2,3巻も同時発売でしたが、ま、おいおいということで、とりあえず1巻を。

 装丁かっこいい。

 雑誌サイズに近い大判での復刊で、この坂口さんの絵を大きなサイズで味わい直せるのが嬉しい。

 すごい漫画です。一人の人間がこれを描いたってのがもう凄すぎる。

 優しさと厳しさが同居する作者のまなざしが、人間の美しさ崇高さと醜さ愚かさを同時に描き出しています。本当に嬉しい復刊です。

 

 些末なことですが、大きい画面で読み直したら、今まで気がつかなかったトーンの切り忘れのコマに気がついてしまった(P.72、2コマ目)。これは完全にうっかり忘れたものだと思うので切ってあげたい気もするし、故人の原稿に手を入れられないとも思うし複雑だー(笑)。でもこういうのを見ると、このすごい漫画を描いてる人も同じ人間なんだなとちょっとホッとしたりして。

 巻末にはカット イラストが多数収録されてます。帯にも使われているフィーが草原に立っているイラスト、いいなあ。このペンタッチ、本当に見惚れてしまいます。

ジャン・ジャック・ベネックス

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 ジャン・ジャック・ベネックスもか‥‥

 『ディーバ』公開時に、新聞の紹介記事を読んだ学生時代の先輩が、これ面白そうだと言うんで一緒に観に行ったのが最初でした。『ディーバ』面白かった。

 ベネックス、ベッソン、カラックスの三人が出てきて「恐るべき子供たち」とか「ネオ・ヌーヴェルヴァーグの三羽がらす」とか言われた時代が青春ど真ん中ドンピシャでその洗礼を浴びてきた世代なので、なんか青春の喪失みたいな悲しさが強くて辛い。

 『ベティ・ブルー』はちょっと受け入れ難い部分もあるっちゃあるんだけど、二人がピアノを弾くシーンがとにかく好き過ぎて、そこだけで永遠がある映画です。

 1992年の『北京的夏』連載時、第1話になんとなくベティ・ブルーのポスターを描いたら、当時丁度ノーカット完全版の『ベティ・ブルー  インテグラル』が公開されるタイミングで、編集さんがチケットをくれて試写会で見ることができました。イマジカの真新しい大きい試写室は「禁煙」だの「非常口」だのの電光掲示が全部消えて完全に真っ暗にして上映されるので、それにものすごく感動しました。後にそういう映画館も出てきましたが、その時初めて体験して、おおすげえ!ってなりました。あれは本当に感動したなあ。映画の中身とは関係ないけどベティ・ブルーとセットになってる思い出です。

 なんとなーく描いたポスターでしたが、漫画の終盤で登場人物の張(チャン)が繰り返し見る夢のシーンで緑(リュイ)が言う「一番この男を愛している私だけがこの人を殺すことができるのよ」のセリフにベティ・ブルーからの響きがなくもない‥‥ とちょっとだけ思ったりもしたような記憶があります。

 うちにあるベネックスのDVDはしかし何故かディーバでもベティ・ブルーでもなく、『青い夢の女』。いつ買ったかも思い出せない。

 

 『ディーバ』また観たいな。

岩波ホール

 

 うあぁ、岩波ホールが7月で閉館か‥‥

 数回しか行っていない私には何も言う資格はないですがしかし、映画文化の良心のような所でしたね。

 今HP「過去の上映作品一覧」で確認したところ、最初に行ったのは多分1996年の小栗康平監督作『眠る男』かな。

 以降2003年『美しい夏キリシマ』、04年『父と暮らせば』、06年『紙屋悦子の青春』と黒木和雄監督の最後の3作。キリシマの時は丁度来館していた黒木監督の言葉も聞けました。

 そしてアンジェイ・ワイダ監督の2作、09年『カティンの森』と17年『残像』。

 どれも心にずっしりと深く残る名作でした。

 『紙屋悦子の青春』なんかは、登場人物は紙屋家の三名と客二名のほぼ五人のみで、その人たちがご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お萩を食べたり、またお茶を飲んだりするだけの映画と言えなくもないんですが、まあそれは極端ですが、ただそれだけのことがとてつもなく可笑しく、また恐ろしいほど悲しいのでした。

 他にない映画館なだけに残念です‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやだなぁ~~~~!!

 どーにかなんないのかなぁ~~~~~!!

2022

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 明けましておめでとうございます。

 私は昨年後半から、鉄の鍋蓋を足に落として足の指にヒビが入ったり(治りました)、家のトイレのドアノブが壊れてトイレに4時間閉じ込められたり、新年早々腕時計が壊れたりでロクなことがないんですが、まあどれも大したことではないので大丈夫です。

 本年も変わらずのご愛顧をどうぞよろしくお願い致します。