行ってきました、シネマヴェーラ渋谷の神代辰巳特集。『赤線玉の井 ぬけられます』(1974年)と『悪女の仮面 扉の影に誰かが』(1980年)の二本立て。
面白かった。
『赤線玉の井』の方は起承転結的なストーリー性はほぼなくて、赤線で働く女たち、主に三人をいかにも神代的なとぼけたユーモアでスケッチした一本でした。宮下順子のヤクザなヒモの蟹江敬三がかっこよかった。
『悪女の仮面』はテレビの土曜ワイド劇場で撮られたサスペンス2時間ドラマで、原作は海外ミステリー。なのでこちらの方は神代作品として考えたら、あり過ぎだろってくらいにストーリーまみれです。
その中で車椅子で悪魔のように突進し、いしだあゆみを恐怖のズンドコに陥れる浅野温子の怪演が光りました。衝撃的過ぎるラストは思わず笑ってしまった。こんなのテレビで流してたんだなあ。
悪女役の酒井和歌子の美貌、ひたすら追い詰められるいしだあゆみもよかったです。
久々に好きな旧邦画を映画館で見れて嬉しい。堪能しました。
あとは仕事だ‥‥!