SADAO WATANABE ORCHESTRA

 昨年の話になりますが、年末の12月14日(日)、渋谷Bunkamuraオーチャード・ホールに渡辺貞夫オーケストラのライヴ聴きに行ってきました。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/kashi/20141214.html

 ナベサダさんは毎年クリスマス時期にオーケストラ編成のスペシャル・コンサートをやってて、今回でもう22回目。これまでは大抵ストリングスとの共演だったんですが、今回はホーンのビッグバンドで演るっつーことで、大変楽しみにしてました。

 いや――――、めちゃめちゃよかった!
 トランペット×4、トロンボーン×4、サックス×5の贅沢なサウンド

 演ってくれるんじゃないかと思ってた『ホーム・ミーティング』や『ラウンド・トリップ』『エピソード』『オレンジ・エクスプレス』といった曲をバッチリ演ってくれたし(エピソードよかった!)、ゲイリー・マクファーランドが1965年にシカゴのジャズ・フェス用にアレンジしたスコアでの『ブルー・モンク』なんてのも聴けて、もう最高でした。

 そのジャズ・フェスで、ディジー・ガレスピースタン・ゲッツ、モンクらをフィーチャーして(貞夫さんもフルートで!)演るはずだったのが、マクファーランドがキーを変えて編曲したために、「俺が作ったブルー・モンクはB♭だ」とモンクがヘソを曲げて舞台に出なかったというエピソードも面白かった。

 リズム・セクションのピーター・アースキンラッセル・フェランテも当然のようによかったなあ。ピーター・アースキンはやっぱり流石だった。
 
 ただ‥‥‥

 コンサートは最高だったんですが、席が最上階3階席の3列目で、これがけっこう高さがあって、手摺りもなんか低くて、正直‥‥ 怖かった。

 昔は高い所なんて全っっ然平気だったのに、年とってきたらいつの間にかだんだん苦手になってきて、怖いと思うようになってしまっていた‥‥

 いや〜けっこう高いんス、オーチャード・ホールの3階席。
 席に座ってんだから大丈夫、と思ってみても、なんか滑り落ちそうで怖い! 身体も無意識のうちに緊張・硬直してたのか、翌日起きたら背中から腰からガタピシ痛くて動けず、自分でもびっくりしたことでありました。情けない。
 
渡辺貞夫 / Home Meeting (1979)