赤い花咲いたら

 コメント欄で『赤い花咲いたら』の話が出たので、ちょっとそれについて。

 近代麻雀オリジナル1998年6月号掲載の24ページ読切です。

 

 編集さんから竹書房にある麻雀に関する資料本か何かで石井柏亭の『麻雀』という絵を見せてもらい、大正~昭和初期の頃には裕福な家庭の子供の遊びとして麻雀があったらしいという話を聞きました。

石井柏亭『麻雀』 1926(大正15)年/油彩/キャンバス/茨城県近代美術館蔵

 

 そこからまず発想し、更に「五筒開花(ウートンカイホウ、ウーピンカイホウとも)」という五筒(ウーピン)を花に見立てた古い役を教えてもらい、それを絡めてあーだこーだと相談しながら話を作りました。

 そんなわけでこの漫画はほぼ私とその編集さん(『親待ち千点棒』でひどい目にあった方です)の共作と言えます。

 ファミレスで延々と打ち合わせして話を作ったの、懐かしい記憶です。

 

 しばらく後に渋谷の松涛美術館石井柏亭(特別展 石井柏亭 絵の旅 / 2000年4~5月)があり、おおっと思って出かけました。実物の『麻雀』の絵を見ることができて、ちょっと感慨深かったです。上の『麻雀』の画像はその時の図録から。