ちょい前ですが、池袋の新文芸坐に『狼たちの午後』『大統領の陰謀』の二本立て観に行ってきました。
本日5月3日(金)から、ワーナー・ブラザーズ特集2週目に入ります。「ウォーターゲート事件」でニクソン大統領を追い込んだ、二人の新聞記者を描く社会派映画の名作『大統領の陰謀』。併映は、図らずもヒーローに祭り上げられる銀行襲撃犯の傑作サスペンス『狼たちの午後』です。
— 新文芸坐 (@shin_bungeiza) May 2, 2019
久々にスクリーンで観る『狼たちの午後』、よかった。
アル・パチーノに目が行きがちだけど、もちろんアル・パチーノいいけど、出てくる人、みんないいです。みんないい!
ジョン・カザールももちろんいい。銀行員もNY市警もFBIも家族もみんな素晴らしい。
その中でもNY市警のモレッティ巡査部長を演じるチャールズ・ダーニング、最高です。
どこか愛嬌のあるダーニング=モレッティが最高なだけに、モレッティが退いてFBIが現場を仕切り始めると一気にムードも重くなり、非情さがのしかかって辛くなってくるんすよね‥‥ ずっとモレッティに解決できないまま頑張ってほしかったと思ってしまう。
そのモレッティと対照的なFBIのジェームズ・ブロデリックの冷徹さもいい。
ラストのつんざくようなジェット機の轟音に耳も心も打たれっ放しになる感覚を、大きいスクリーンで体感できて非常に満足でした。
多分これを高校生ぐらいの頃にテレビで見たのがシドニー・ルメットを意識した最初だったなぁ。
ルメット映画、もっとスクリーンで見たい。
Dog Day Afternoon (1975) - Trailer