その後

 映画公開を来年1月に控えた『猫なんかよんでもこない。』の公式ファンブック、『猫なんかよんでもこない。その後』を買って読みました。

 描き下ろし新作や、インタビューや映画の監督との対談、以前やった個展で展示されていた絵日記などなど、バラエティ豊かな内容となっています。

 その中で、杉作さんの兄で私の友人の杉崎守(『キック・ザ・ちゅう』(原作:なかいま強)、『ファイト』(原作:ちばけんさく) 等)が19年振りの漫画作品『チンとクロとミツオ』を描いています。

 杉崎守と私は同じアシスタント仲間で、言わば同じ釜の飯を食ったっつー仲です。彼の方が一足先にデビューして、月刊○ャンプでの連載も決まって、クソ俺も負けてられない!と刺激をもらう相手でした。お互いの原稿を手伝ったり、彼の取材にちゃっかり便乗してキックボクシングの試合を見に行かせてもらったり。プロボクサーだった杉作さんの試合の応援にも行きました。
 その後結婚した彼は地元の新潟へ帰って漫画からは遠ざかってしまい、猫と一緒に東京に取り残された弟の杉作さんが漫画家デビューする‥‥というのは『猫なんか〜』を読んだ方にはご存じの通り。

 その守兄ちゃんの久々の新作漫画を見て、ちょっとジ〜ンときてしまったよ。
 連載の〆切地獄で悪戦苦闘してたあの日々が「今思うとあの頃が一番楽しかった」と作中に書いてあったけど、確かにな〜〜。若かったよな〜〜。
    

猫なんかよんでもこない。その後 (コンペイトウ書房)

猫なんかよんでもこない。その後 (コンペイトウ書房)