昨年の5月に公開予定がコロナで延期になっていた『トキワ荘の青春』デジタルリマスター版(監督:市川準 / オリジナルは1995年公開)がついに公開になったということで、久しぶりに都会にお出かけして観てきました。シネ・リーブル池袋。
やっぱりいい。
切なかった。
当時観て感動して、これを御守りみたいに思ってた時期があったなあ。
御守りと言っても、ほとんどレクイエムみたいな映画でもあるんですが‥‥ それでもここで鎮魂される漫画家のある精神に勝手に深く共鳴したし、それを俺も守ろうと頑なになったりしたなあ‥‥ モックン‥‥(涙)
その気持ちは25年経って見直しても変わりませんでした(変わらなかったな‥‥)が、同時に、自分があの登場人物たちのようにもがく年代を通り過ぎてしまったことに軽くショックというか諦観みたいなものを感じたりもしました。青春という免罪符は失っているのにあの頃と変わらず漫画の苦しさは続いているということに絶望するというか(笑)。
実際のトキワ荘は事実はこう、とかは別にして、この映画はやっぱりいいです。永遠にいい。