ライル・メイズの発掘ライヴ音源『ライヴ・イン・ジョージア 1981』買いました。81年8月アトランタでのライヴCD2枚組。マーク・ジョンソン(b)、ダニー・ゴットリーブ(ds)とのピアノ・トリオの演奏です。
パット・メセニー・グループの『オフランプ』録音2ヶ月前の演奏だそうですが、これがいい! 熱い!
1曲目ライルのオリジナルの「フィクショナリー」は後に92年にマーク・ジョンソン(b)、ジャック・ディジョネット(ds)のトリオで録音され、翌93年に同名アルバムのタイトル曲として発表されますが、81年にはもう作られてたんですね。ほんでこのバージョンがとても溌剌としていてすごくいいです。92年スタジオ版もいいんだけど、こんなにチャーミングでパワフルな曲だったのか!という印象。
スティーブ・スワロー作の「アイム・ユア・パル」もいい。私この曲好きなんです。
「ナーディス」はマークがいた晩年のビル・エヴァンス・トリオばりに20分超の激しい演奏で熱い。
てかこの時まだエヴァンスが亡くなってから一年経ってないわけだけど、マークはどんな心境でこの曲演ってたんだろうか‥‥ かなり鬼気迫る演奏ですが。やっぱり追悼の選曲だよな、これ。
ダニー・ゴットリーブのアコースティック・ジャズ演奏は多分初めて聴きましたが、なんかいいです。
多少の音質の問題は気にならない、若々しく覇気があり、音が迫ってくる充実の内容でした。
生で見たかったなあ。
たらればを言ってもしょうがないけれど、このトリオでこの時にECMで正規の録音を残しておけばよかったのに!
パット・メセニー・グループで一緒だったペドロ・アズナールがライル追悼の演奏動画を上げていました。
この曲のライルのピアノは本当に美しい(1984年のパット・メセニー・グループのアルバム『ファースト・サークル』収録)。
Pedro Aznar - Mas Alla / Tribute to Lyle Mays