予約注文してた「真鍋博の世界」が届きました。
素晴らしいです。色々目から鱗でした。何も知らなかったなー。
真鍋博さんというと、色指定のカラーリングと細く均一な描線から、どちらかというとクールで無機質な画風という印象が勝手にあったんですが、初めて見た初期の手塗りの彩色画は生き生きとした迫力に満ちていて驚きました。そう思って改めて見ると、知っていた絵も色彩や構図の躍動感が迫ってきて、実はすごく熱い絵を描かれていたんだなと気づかされました。
あと絵本作家の林明子さんのインタビューで、林さんや五味太郎さんが真鍋さんの事務所にいたというのを初めて知りました。
なんかこれも勝手に、独りで黙々と描いてるイメージがあったので、事務所のスタッフと手分けして作業してたってのは意外でした。エネルギッシュな方だったんですね。本当に何も知らなかった。
ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の表紙もやってたんすね。新書版かな。私はアンドロイド〜というと完全にハヤカワ文庫SFの(現行のではなく旧版の)中西信行さんのイラストのイメージだったんですが、これもかっこいい!
この図録見ると、余計生で原画を見てみたくなります。展覧会、東京来ないかな〜〜。
『真鍋博の世界』ついに発売日です!
— 「真鍋博2020」愛媛県美術館【公式】 (@ManabeH2020) 2020年9月18日
ということで、真鍋の代表作をひとつ。「ブレードランナー」の原作としても有名なK・ディックの名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。実際の原画はとてもキレイなエメラルドブルーですし、銀色もアクセントになっています。 pic.twitter.com/tagO4iGy9B