三山のぼる一家原画展

 

  おおお?! 三山のぼるさんの原画展!?

 一家まるごと? 

 私は三山のぼるさんご本人のことは全く知らないんですが、奥さんはじめご家族も漫画家さんだった(或いは絵を描いてらっしゃる)のか。

 

 まだ私が19、20歳でとあるところでアシスタントをしていた頃、仕事場に当時モーニング連載中の『ブリキ細工のトタン屋根』の単行本があり、「この人すげーな」とみんなで話題にしていたものでした。

 

 亡くなったと聞いた時は驚きました。51歳って‥‥若すぎる。

 

 これは見に行かねば!

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 この帯の文は本当にその通りだと思います。

 

京マチ子映画祭

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 京マチ子映画祭角川シネマ有楽町では本日終了しましたが、とりあえず私も購入した5枚綴り前売り券分は無事鑑賞できました。

 観たのは、

・「黒蜥蜴」(1962年/監督:井上梅次

・「お傳地獄」(1960年/監督:木村恵吾)

・「雨月物語(4K復元版)」(1953年/監督:溝口健二

・「細雪」(1959年/監督:島耕二)

・「女の一生」(1962年/監督:増村保造

の5本。行けてよかった。

 「浮草(4K復元版)」や「鍵」「羅生門」なんかも観たかったけど、今回は主に未見のものを優先しました。特に公開当時のアグファカラーを再現したという「浮草」はスクリーンで観たかったけども、上映日のタイミングとかでなんとなく同じ4Kでも「雨月物語」の方にしてしまった。

 

 「お傳地獄」は期待して観に行ったんですが、正直もうひとつでした。役者は文句なしなんだけど、なんか‥‥ なんかもうひとつグッと来なかった。残念。

 

 「細雪」は台風・洪水の特撮が出来がすごくよかった。文芸作なのに意外過ぎる(笑)。

 京マチ子山本富士子は流石の充実度。

 私は原作は読んでおらず、1983年の市川崑版しか知りませんでしたが、三女・雪子(山本富士子)のキャラクターが市川版の雪子(吉永小百合)とかなり違ってハキハキしてるのが印象的でした。

 

 「女の一生」、明治から昭和の終戦までの女の一代記で、相当駆け足ではあるんだけど、各時代の話の煮詰め具合がやはり増村監督で強く濃く、見応えありました。

 ずるい男の役が多い小沢栄太郎が案外誠実な男の役で、いつ本性を現すのかと思ったけど、最後まで悪くならなかった。

 

 映画もよかったけど角川シネマ有楽町はスタッフのかたが皆さん感じがよくて親切で、すごく有難かったです。いい映画館だなあ。

 次は8月の市川雷蔵映画祭か!

 

GRETA

 ニール・ジョーダン新作撮ったんか!

 

www.cuemovie.com

 

 イザベル・ユペールクロエ・グレース・モレッツ共演のサイコ・スリラー。おおう。いれば安心お馴染みスティーヴン・レイもしっかり出演。アイルランドアメリカ合作で、アメリカでは今月1日に公開したばっかし。

 楽しみだけど、日本公開するんかなー。してほしい。

 

 ‥‥しかし予告編見るとかなりベタベタの展開な感じがしますが。大丈夫でしょうか。

 つーかこの予告編がなんかもう説明し過ぎっつーか、わかりやす過ぎっつーか、字幕なくても全部もうわかってしまいますが。

 ど、どーなの、これ。最近の漫画のタイトル並に全部言っちゃってる気がしますが。

 

 ともかく日本公開を期待して待ちたい!

 

www.youtube.com

坂口尚原画展

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さいたま市プラザノース

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2階 ノースギャラリー1,2

 

 さいたま市プラザノース坂口尚原画展に行ってきました。

 大宮からニューシャトルでふた駅目「加茂宮駅」から徒歩約5分。プラザノース2階。

 

 73年の連作「イラストファンタジィ」の原画や各時代の様々な作品の原画が展示されて素晴らしかったです。

 描き損じの線がそもそもほとんどなく、ホワイトも後からいらないと判断した線を消している程度で原画自体が綺麗なのがすごい。

 カラーも、単行本で「なんじゃこら‥‥」と何度も見返していた『コッケル氏の財産覚書』('82)や『陽だまり』('84)辺りの見とれるしかないような上手さと美しさはホントに言葉になりません。

 あと、絶筆となってしまった未発表・未完成の『WORM』という(多分)短編の原稿があって、トビラ絵はもう仕上がっていました。SFのようでしたが、新作にかかっていたんですね‥‥

 

 開催期間は残り土日の二日間!

 入場無料! 遠出しても見る価値はありまくりです。

 

坂口尚オフィシャル|午后の風|STAFF (@gogokaze) | Twitter

 


 

 

笑福亭松之助さん

mainichi.jp

 2007年のドラマ『すみれの花咲く頃』で、ヒロイン君子の寝たきりの祖父(ドラマオリジナルの登場人物)を演じて下さいました。

 君子が宝塚受験に向かう朝、歪な折鶴を手渡すところは胸が熱くなりました。

 ご冥福をお祈りいたします。